節約の達人が「キャッシュレス」なるべく回避の訳 ポイントは「罠の餌」だと思って一切もらわない
「お金をおろすときは3万4千円」「クレジットカードは2枚だけ」「年金は受給開始になったら即座にもらう」――。
12万部超えのベストセラーとなった『節約の王道』の著者・林望さん。15年ぶりに上梓した『節約を楽しむ』では、林さんが日々実践している節約術が紹介されています。
その中身は、意外にも時代の流れに逆行するものが多くあります。林さんに、その真意を聞きました。(本記事は『節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由』から一部を抜粋、編集したものです。)
お金は大事。だからしっかり考えたい
今や、老いも若きも、男も女も、まるで強迫観念のようにキャッシュレス、キャッシュレスと大いに盛り上がっているように見えます。が、果たして本当にそれが我々ユーザーのためになっているのだろうか? ということを、実は誰も考えていないのではないかと私は思うのです。
経済産業省によると、2023年のキャッシュレス決済は全体の39.3%(126.7兆円)。その内訳は、クレジットカードが83.5%、デビットカードが2.9%、電子マネーが5.1%、コード決済が8.6%なんだそうです。お店によってはクレジットカードか電子マネーでしか支払えない、現金が使えない、そんなところもあります。そんな店のありようを見ると、まるで、「キャッシュレスにあらずんば人にあらず」とでも言いたいかのようです。
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