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モロゾフ家が日本にバレンタイン広めたいきさつ 創業者はロシア革命から逃れて日本に亡命してきた

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2月14日にチョコレートを大切な人に贈るという、いわゆるバレンタインの習慣を日本で紹介したのがモロゾフです※写真はイメージです(写真:shige hattori/PIXTA)
日本では戦後徐々に広まったとされる、女性が男性にチョコレートを贈るというバレンタイン(デー)の風習ですが、先駆けて1930年代に日本でバレンタインを紹介していたのが、洋菓子メーカーのモロゾフです。本稿では『カフェの世界史』から抜粋のうえ、神戸を拠点とするモロゾフと、神戸と姉妹都市の関係であるバレンタイン発祥の地テルニの関係について解説します。

神戸モロゾフ製菓の設立

全47都道府県の百貨店や商業施設に出店しており、缶入りのクッキーやチョコレート、ガラス容器入りのプリンでお馴染みのモロゾフ(Morozoff)。デパ地下のお菓子でありながらも比較的買い求めやすい値段であるうえに、綺麗なパッケージであるために、一度は贈り物でもらった、あるいは贈った人もいるのではないであろうか。

このモロゾフを創業したフョードル・ドミトリエヴィチ・モロゾフ(1880~1971)は、ゴンチャロフ製菓の創業者マカール・ゴンチャロフと同じく、1920年代にロシア革命から逃れて日本へ亡命してきた。

革命から逃れ亡命したロシア人は、共産主義を象徴する「赤」に反対する者として「白系」ロシア人と呼ばれた。亡命先として日本を選んだ白系ロシア人は、ヨーロッパの文化や風習を積極的に取り入れていた1920年代日本には、洋菓子ビジネスを始めるチャンスがあると捉えていた。

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