「マウントを取る人」に耐える"以外の"大人の対処 出世したとか、若い恋人ができたとか、お受験成功とか…

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まずマウントを取られても気にしない方法ですが、マウントでダメージを受けるかどうかは、受け取り方次第です。羨ましいとか、自分の方が下なんだと思えばダメージになるし、どうでもいいと思えば簡単に流せます。だから「どうでもいい」と思う練習を重ねるのがいいと思います。そしてよ~く考えると、大抵の他人のことって、どうでもいいことが多いのです。

偉い人、会社から一歩出れば、「ただの人」

例えば、企業の社長さんや部長さん、本当に羨ましいでしょうか? 出世すればそれだけ責任や仕事量も増えますし、部下から恨まれたり、自由な時間が減ったり、ただ給料が高いだけの仕事なんてありません。それに、社長や部長になれば、世界中のどこにいても偉いのかと言えば、そうではありません。会社から一歩外に出れば、他人にとってはただの人です。

仕事によっては役職がない職業だってあります。大好きなアイドルと知らない会社の社長さん、あなたの中ではどちらの存在が上でしょうか? 格付けの価値なんて、その時々、人と場所によるのです。

年下の恋人も本当に羨ましいでしょうか? 相手が若すぎることで、臆測や嫉妬で悪い噂をされるかもしれませんし、恋人がずっと年をとらないわけでもありません。

例えば今あなたが30歳で恋人が20歳だとします。20年後、50歳のときに、40歳の若い恋人がいるのだと、周囲にマウントを取れるでしょうか?それでマウントが取れないとき、恋人の価値は今より下がってしまうのでしょうか? 若さにこそ価値があると自慢する人は、若さで今の自分の無価値を認めているようなものです。

子どもが名門学校の受験を控えているのもそうです。ものすごく出来がいいお子さんがいても、子どもの意思を尊重して自由な進路を選択させる親御さんもいます。学歴がその後の人生の成功を約束する時代でもありません。

マウントを取って気持ちいいのは、一瞬の優越感によって、承認欲求が満たされるからです。一生部長や社長でいられるわけでもなければ、年下の恋人が永遠に年をとらないわけではありません。むしろ、そういった「今だけのこと」を自慢すれば、立場が逆転したときに痛い思いをするし、マウントを取られた相手との間に溝ができて、縁が離れてしまうこともあります。マウントを取るって、先のことを考えられない、やらかしに近い言動で、どちらかというと損なのです。

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