創業22年で「過去最高の売上」ラーメン店主の勝因 「好き」をとことん突き詰める、渡辺樹庵の流儀

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樹庵さんは自分のことを「ラヲタ」(「ラーメンヲタク」の略)と呼ぶ。高校時代からラーメン作りを始め、大学時代にはラーメン店のプロデュースも行う。そんな樹庵さんが満を持してオープンしたお店が「渡なべ」だった。

そんな「渡なべ」が創業から22年経った昨年12月に過去最高の売り上げを叩き出したという。これは本当にすごいことだ。

老舗といえど、普通ならば安定した売り上げは上げられても、なかなかそこからジャンプアップすることは難しい。一体どんな努力があったのか、店主の樹庵さんを取材した。

好調の秘訣は「限定ラーメン」にあった

こちらは「渡なべ」のレギュラーメニュー「味玉らーめん」(筆者撮影)

「渡なべ」は創業当初から通常のメニューのほかに「限定ラーメン」を提供している。

創業前からもともといろんなラーメンを作っていて、レシピがすでにいくつもあったので、それを限定として提供していた。売り上げや集客に困ったわけではなく、自分が作りたくて始めたのがきっかけだった。

定休日には「お遊びラーメン」といって限定ラーメンのみで営業している時もあった。常に「新しいものを作りたい」という欲求があり、それを限定ラーメンで表現していたのだという。

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