地理で考える「日本の都市」に城壁が存在しない謎 世界のほかの都市では作られているものの…
堀で特に有名なのは、姫路城ですね。美しい白い外観と複雑な防御構造で知られています。城の周囲に幅広く深い堀が巡らされているうえに、「外堀」「内堀」など堀が幾重にも重なっているのです。こうすることによって、攻め込まれても守りやすい堅固な防御ができていたと言われています。
埋め立ててしまえば防御力失う
しかしこの堀、「埋め立ててしまえば防御力を失う」という側面もあります。「堀の埋め立て」が行われたことで有名なのは大阪城です。「大坂冬の陣」の後、徳川家康は豊臣氏の居城である大阪城の堀を埋めたと言われています。これによって、豊臣側の防御を完全に失わせた、というわけですね。
まとめると、日本に「城壁」が少ないのは、日本の国土・風土とあまり合っていないからです。山が多く、地震も発生し、多雨な日本では、「堀」のほうが防御として適していたわけですね。
日本史と地理を同時に学んでいくと、このように新しい発見をすることができます。みなさんにも、ぜひこの2つの科目を通して、学びを深めていっていただければと思います。
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