「失敗は成功のもと」を鵜呑みにしている人の盲点 リスクを「リスクでなくする」ためのプロセス

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大きなタスクを1度に管理するのではなく、タスクを分解し、個々のリスクを想定し対策を取ることで、「リスクをなくす」ことができるのです。

「無駄な努力」を無駄にしてしまわない

結果を出す人は、結果を出せない人よりも、「プロセスに無駄が少ない」「物事を簡単に進める」傾向にあります。難易度の高いことや複雑なことでも、シンプルに整理し、問題解決に直結するアプローチを取っているのです。

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無駄が少ない理由は、主に「2つ」あります。

①目標が明確だから

物事に取り組む前に「目標とゴール」を明確にしておくと、「何が無駄か」を早い段階で見極めることができます。目標達成に必要なことだけに集中できるため、無駄な作業に時間を費やすことが少なくなります。

②改善を繰り返しているから

新しいことに挑戦する場合、最初から無駄をなくすことはできません。何が無駄で、何が無駄ではないかの判断がつかないからです。

「どうすれば無駄をなくすことができるか」を時間をかけて検討するのは、かえって時間の無駄です。目標設定をしたらすぐに行動に移す。そして、PDCAサイクルを回しながら不要な作業を洗い出し、少しずつ無駄をなくしていくのです。

結果を出す人は、「無駄のない人」ではなく、正確には、「たくさんの経験を地道に積み上げた結果として、無駄に気づき、その無駄を改善してきた人」です。

私も、人の何十倍も、何百倍も無駄を積み上げてきました。人よりも無駄な時間と無駄なお金と無駄なエネルギーを使ってきました。

無駄を省くためにも、たくさんの無駄を経験する。無駄を経験することで、何が重要で、何が無駄かを区別できるようになります。最初から完璧を求めるのは難しくても、無駄に見える経験から多くを学ぶことができるでしょう。

井上 裕之 いのうえ歯科医院理事長

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いのうえ ひろゆき / Hiroyuki Inoue

1963年北海道生まれ。東京歯科大学大学院修了後、世界レベルの技術を学ぶためニューヨーク大学、ペンシルベニア大学、イエテボリ大学で研鑽を積み、医療法人社団いのうえ歯科医院を開業。理事長を務めながら、東京医科歯科大学、東京歯科大学非常勤講師、インディアナ大学客員講師など国内外の7つの大学で役職を兼任。歯学博士、経営学博士でもあり、世界初のジョセフ・マーフィー・トラスト公認グランドマスター。本業のかたわら世界的な能力開発プログラム、経営プログラムを学び、独自の成功哲学「ライフコンパス」を編み出し、「価値ある生き方」を伝える著者として全国各地で講演を行う。著書は累計80冊で130万部を突破。

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