「アメリカではコストコに代表される倉庫型店舗で大量の買い物をされる方がいらっしゃいますが、お困りにならないようボードを新作してフラットスペースを作りました!」と満面の笑みで語るのは、取材当時、ホンダの先進パワーユニット開発責任者であった上野臺 浅雄さんだ。
水素充填のランニングコストと今後の行方
一般道路で試乗した結果、燃費数値(FCEVは燃費で表現)は114km/kgとカタログ値の約88%を記録した。1kmあたりのランニングコストは約14.5円(水素は1650円/kgで計算)になる。これは外部充電の電気代を計算に入れていない概算値ながら、ハイオクガソリン185円/Lとした場合、約12.8km/L走る内燃機関モデルと等しい。
ただ、冒頭に記したように国では水素価格を安価する目標を掲げていて、仮に1/3の価格が実現すれば単純計算ながらFCEVのランニングコストも1/3に。ガソリン価格が現状のままだとすれば、38.4km/L走るHV(一般的なハイブリッド車)と肩を並べる。皮算用だが夢はもてる。
個人的には、研究が進む水素タンクのコンフォーマブル化(複数の小容量変形タンク連結)にも期待したい。現状、水素タンクの配置場所の確保からボディデザインに制約を受けているが、小型分散化が実現すればボディ全高を下げ、空気抵抗係数と前面投影面積の少ないスタイリッシュなFCEVも誕生する。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら