アサヒがつくる「飲めない人も通える」バーの正体 おしゃれな渋谷のノンアルバーに集う人とは?

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縮小

他方、健康志向の高まりなどを背景に、ノンアル・低アル(微アル)市場の成長は続いている。アサヒのノンアル飲料(アルコール度数0.5%を含む)の販売金額はこの10年で急拡大した。

こうした背景から、アサヒは大規模な広告投資などを通じ、スマドリの普及、ノンアル・低アル商品の拡充に全力を注いでいる。スマドリの認知率も2024年11月末で43%(アサヒ調べ)と順調に伸ばしてきた。

ノンアル、低アル市場が成長のカギ

さらに、アサヒはビール類、RTD(缶チューハイ、ハイボール缶など)、ノンアル飲料の総販売容量のうち、アルコール度数3.5%以下の酒類とノンアル飲料の構成比を2025年までに20%に高めることを目指している。

2019年の実績は約6%で、2023年は約10%だった。2024年はノンアルビールの新商品「アサヒゼロ」がヒットしたこともあり、着実に上昇したとみられる。

国内の酒類市場は、人口減少などにより縮小が確実視されている。今後の成長のためには「顧客」ではなかった、お酒を飲まない・飲めない消費者も囲い込む必要がある。

スマドリを体現する実店舗や、商品ラインナップの拡充で新たな顧客を増やせるか。ノンアル・低アル需要の開拓に向けて、今後もアサヒのさまざまなアプローチが続きそうだ。

田口 遥 東洋経済 記者

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たぐち はるか / Haruka Taguchi

飲料・食品業界を担当。岩手県花巻市出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒業、京都大学大学院教育学研究科修了。教育格差や社会保障に関心。映画とお酒が好き。

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