「移民」「外国人」と聞けば嫌悪感を抱く日本人の本性 「アジア人」と自覚すればつまらない感情は消え去る
もちろん、中国が世界の指導者に再びなろうとしている現在、昔のよしみで中国人と間違われるのを潔しとするのも、いささか気恥ずかしい。もっと近隣に対し、素直になるだけでいいのだ。
西欧化へ舵取りして以来、どうもそうした素直さが欠けたことが、明治以降の日本の孤独なのかもしれない。
外国人や移民に対し同国人と同様に素直に悪いところは注意し、いいところは評価するだけでいい。
一方的に脅威を感じたり、見下したりする必要などさらさらない。それはアジア人に対してのみならず、西欧人に対しても同じである。
普通に「アジア人」として生きる
漱石も留学時代、西欧人並の日本人として大分「突っ張っていた」ようだが、留学後この突っ張りがとれたところで、作家として成長したように思える。
今の日本で大切なことは、西欧人に負けないという下手な自負など捨て、たんなるアジア人として生きればいいだけである。
そうすれば、外国人に対する不必要な怒りなど消し飛ぶだろう。それが21世紀の日本にとってとても重要なことなのだ。
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