「身近な死」の瞬間を映像にした作品が伝えたい事 人は死をどのように受け入れ最期を迎えるのか
死がすぐ近くに見えてきたとき、人は死をどのように受け入れ、人生をどのように仕舞っていくのか。
現在公開中の映画『近江ミッション 願いと祈りと喜びと』は、日本で数少ない終末期の医療を行うヴォーリズ記念病院(滋賀県近江八幡市)のホスピス病棟を舞台に、患者の人生最期の様子を記録したドキュメンタリー映画だ。撮影期間は500日にものぼった。
溝渕雅幸監督は、元新聞記者。ホスピスや在宅医療を題材に、人の最期を撮り続けてきた。なぜ人の死にカメラを向けるのか。映画づくりの背景や作品に込めた思いを取材した。
だれもが安心して生ききる世の中に
パッと夜空に広がる花火の映像に続き、映し出されるのは病院の壁一面に立てかけられた花火のアート。よく見れば、花火を構成する1つひとつの布きれには、患者たちの願いが直筆で書かれている。
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