「パリピ飲み」が"普通の若者"の間でブーム化の訳 酒離れの一方でショット文化が再燃、一体なぜ
「クライナー」の日本への輸入卸および国内での販売事業はシトラムが担っているが、ゲームセンターやカラオケなどのエンターテインメントビジネスを展開するGENDAがそのポテンシャルに着目し、2024年6月、同社の全株式の取得を発表したことでも話題になった。
ショット文化を促進する商品が次々登場
最近は「クライナー」のような量販品のみならず、小規模な飲食店が独自のショットメニューをラインナップする事例もちらほら出てきた。
しかも、いかにもショットで乾杯をしそうなパリピが集まるクラブ的な店ではなく、もっと普通の人が集まるような落ち着いた店に、こだわりのショットカクテルが用意され始めているのだ。
池尻大橋にある若者に人気のバー「LOBBY」では、オリジナルのショットカクテルをラインナップし、「ショットで乾杯」の文化を提案している。
やはり味わいにこだわりがあるようで、ガツンと強いもの、爽やかなもの、デザート感覚で飲めるものなど4種類のバリエーションを用意し、従来のショットとはひと味違う点をアピールしている。
ビストロや和食の店などを展開する気鋭の飲食グループが12月に五反田にオープンしたばかりの洋風居酒屋「タロウヤマダ」にも、メニュー表の先頭にショットカクテルがあった。
「柚子ドロップ」と「グラスホッパー」など3種類あり、やはりフレーバーにバリエーションを持たせることはマストのようだ。
店の売り上げを考えてもショットは優秀な商品。一瞬で飲み終わるため単価アップに貢献しやすく、原価高騰が叫ばれる中、今後、ショットを充実させる店は増えていくと筆者は予想する。
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