「出世コースから外れた」人でも50代で輝ける理由 言い訳や昔話はやめて、すぐに始めたい心がけ

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もちろん会社を辞めるかどうかは個人の自由です。私は、別に退職をあおるつもりはありません。

ただ、少々引っかかるのは、彼らが「本当は辞めたいけど、会社がなかなか辞めさせてくれないんですよ」などと言い訳していたことです。常識的に考えて、そんなわけがありません。退職届を出せば、会社は簡単に辞めることができるのですから。

いつまで会社にしがみつくつもりか

60歳の人が、守りに入って会社にしがみつこうとする気持ちはよくわかります。

特に20代からずっと同じ会社で働いてきた人は、その会社の社員であることがアイデンティティとなっています。会社を辞めたら自分が何者でもなくなるように思え、不安になるのもうなずけます。

私は34歳のときに独立しましたが、仮に58歳の現在まで会社で働き続けていたなら、辞めずに会社にしがみついていたかもしれません。

会社にいれば、減るとはいえ毎月定収入は得られますし、組織に属しているという安心感も得られます。大企業に勤務している場合は、ある程度経費も使えます。福利厚生も充実しており、セコい話ですが、提携ホテルを割引料金で利用できるなどの特典もあります。

そういったもろもろを守ろうと思えば、最後まで会社にしがみつくしかありません。

しかも、今は国を挙げて雇用延長を図ろうとしています。要するに、年金の支給を遅らせるために、サラリーマンの面倒を会社に押しつけているわけです。

2021年に施行された「改正高年齢者雇用安定法」では、70歳まで働けるようにすることが企業の努力義務となっています。仕事内容や給料に文句をいわず、会社のお荷物としての立場を甘んじて受け入れれば、とりあえず会社に居続けることはできます。

でも、50歳そこそこで守りに入り、そんな選択を受け入れていいのでしょうか。体力や気力が多少落ちているとはいえ、50歳になったばかりの人は、まだまだいろいろできることがあるはずです。

第一線で仕事をしていれば、会社のインフラを使って人脈をつくる、広げることも可能です。リスキリングもできます。

実際に定年後も会社に居続けるかどうかはともかく、「しかたなく会社にしがみつく」というのと、「独立もできるし、会社にも居続けられる」というのとでは、天と地ほどの差があります。

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