「若さ」に価値を置いてきた日本社会に言いたい事 坂東眞理子さん「年を重ねて知ることも多い」

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シニア
年齢を重ねると、若いときには知らなかったことを「そうだったのか」と知ることが、たくさんあります。何より大事なのは心の持ちようです(写真:metamorworks/PIXTA)
ほんの小さなことからでいい。「自分に何かできることはあるかな」と考え、少しだけ利他的に行動する。それが、自分にも多くのよろこびや、幸せをもたらしてくれる――。
新著『与える人「小さな利他」で幸福の種をまく』では、『女性の品格』の著者、坂東眞理子さんが、自分中心主義からちょっと離れ、周囲や他者の問題にもう少し目を向けることがいい人生をつくるコツだと説きます。
本稿では、同書から一部を抜粋、編集してお届けします。

中高齢期にこそ「真の花」を

せっかく長生きできるようになったのに、年を取るのは衰えること、いままでできたことができなくなること、これまで持っていたものを失うことだ、と考える人がたくさんいます。

たしかに、多くのオリンピックやプロのスポーツ選手は年齢を重ねると「体力の限界」で引退します。

種目によりますが、瞬発力が要求される短距離陸上選手、柔軟性を要求される体操やフィギュアスケートなどの選手は、10代から活躍して30歳前に引退していきます。

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