転職という「派手で分かり易いアクション」の罠 4月入社に向け「転職市場」が盛り上がる季節が到来

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さて、まず自分サイドのベスト、という視点であるが、やはり転職にせよ何にせよ、自分自身の人生やキャリアを大きく左右するイベントに係るアクションに関しては、非常に慎重にそのアクションを起こすタイミングを見極める必要がある。

少なくとも、「自分自身が不在」の状態でその様な意思決定をするべきでは無い。

では自分自身が不在の状態、とはどんな状態だろうか。

それは、いうならば戦略性の無いアクション、である。

「良く考えずに」転職する事は大きなリスクがある

例えば、今まで全くキャリアの事や転職を考えてこなかったが、たまたま紹介されたポジションや友人や知り合いに誘われたから、という様なものである。

転職にしても何にしても、こういった場合は情報の非対称性が大いに存在するものであるから、「良く考えずに」転職する事はリスク以上の何物でもない。

色々と企業サイドからアピールされたり、熱心に入社を口説かれたりすると、自分自身が何か価値のある人間になった気にもなるだろうし、何となく今の仕事よりも「全体像が見えないが故に」魅力的に映ったりするものである。

もちろんどんなに頑張っても、転職候補先の良い面や悪い面を含めた全体像を見る、というのは不可能に近い。

不可能に近いが、「完璧な職場」や「完璧な仕事」がこの世の中に存在しない以上、個々人として出来る最大限は、常日頃からの準備であり心構えであり、情報取集だ。

要は日頃から、業界研究やエージェントなどからの情報収集をしていたり、もっと前提として自分自身のキャリア展望につき深く考え、自分の価値の源泉は何か、何をする事でその価値の源泉をより強化出来るのか、どこで勝負するべきか、又はどこで勝負しないべきなのか。

そういった事を常日頃から考えているか否かは非常に重要である。

何故重要かというと、完璧な職場や仕事が存在しない以上、自分自身で完璧でない仕事なりを完璧に近づける為の努力と覚悟があるか否かによって、同じ職場でもその働きやすさや、自分がどの程度成長出来るかが全く変わってくるからだ。

したがって、自分サイドのベストのタイミングとしては、長年に亘る努力や工夫により培ってきた自分自身の現在の経験とスキルを踏まえた上で、その次のステップに進むにふさわしい時期と対象となる仕事なりが見つかったタイミング、という事になる。

先ほど戦略性、という言葉を使ったが、要は自分自身の現時点における経験やスキル=価値の源泉、をキチンと理解した上で、現状ステイか転職のどっちがより自分自身の将来性をより高める事が出来るかを冷静に判断した上での意思決定、という事になる。

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