有益な情報で賢くなる消費者《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命 第4回》
具体的なサービスとしては、「Googleローカルショッピング」等があり、ヨドバシカメラや無印良品、マツモトキヨシ、HMVなどの店頭商品情報を検索できる。
最後に、「ゲームの仕掛けを利用した楽しみ」が挙げられる。
現在、位置情報と連動したソーシャル(交流)ゲームが人気となっている。消費者は居場所や移動距離に応じて、ゲーム上の街やキャラクターを成長させるアイテムや、ゲームで利用できる通貨を取得できる。
消費者は、キャンペーンに参加して、リアル店舗に来店したり、商品を購入したりすると、ゲーム上の限定アイテムを取得することができる。消費者は、何度も継続して来店する楽しみを得ることができる。
コロプラの「コロニーな生活☆PLUS」やマピオンの「ケータイ国盗り合戦」、ゆめみの「MyTown」などが有名だ。位置情報サービス「FourSquare」やライブドアの「ロケタッチ」にも同様の仕組みが取り込まれている。
世界レベルで見れば、これ以外にも多種多様なサービスが次々と生み出されている。
たとえば、11年12月10日、米国Amazonの「Price Check」というスマートフォンアプリを利用して行ったキャンペーンが話題になった。この日、アプリを利用した人に、Amazon.comでの価格からさらに5%までディスカウントするというキャンペーンだ。消費者は、店頭に出向くが、欲しい商品を店舗で購入せず、その場で商品のバーコードを読み取り、Amazonのアプリから割引価格で購入する。店頭で商品の実物を確認された後、直前でAmazonに消費者を取られてしまう。リアル店舗にとっては死活問題である。