有益な情報で賢くなる消費者《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命 第4回》
企業側からこれまでO2O(オンライン・ツー・オフライン)ビジネスの重要性を見てきた。それは消費者にどのようなメリットをもたらすのか。
今回は、代表的な5つのメリットを見てみよう。
まずは、「位置情報に連動したクーポン、ポイント」。
消費者は、スマートフォンで自分の現在地の周辺にある店を検索し、訪問するタイミングで、クーポンを取得できる。
店側は、ちょうど店の近くにいる消費者を狙い撃ちしてクーポンを配信できるため、通常の紙の広告チラシや冊子よりも販促効果が高い。
具体的なサービスとしては、リクルートの「RecoCheck」、Facebookの「Facebookチェックインクーポン」などがある。
リクルートは、グルメ、美容、旅行などのリクルートの情報誌に掲載されている5万5000件以上のクーポン・口コミを位置情報サービス「RecoCheck」上で提供している。
来店するだけで消費者がポイントを受け取ることができるサービスも始まっている。ベンチャー企業・スポットライトが運営する「スマートフォンポイント(スマポ)」だ。スマポでは、商品を購入しなくても、アプリを立ち上げて、来店しただけでポイントが貯まる。