トヨタとホンダ、安全運転領域で初コラボの意味 クルマやバイクなどの混合交通を意識した内容

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講習のためにホンダが用意した原付二種バイク
講習のためにホンダが用意した原付二種バイク(筆者撮影)

2024年4月13日、トヨタとホンダによる安全運転領域での初コラボレーション活動が行われた。トヨタ交通安全センターモビリタを舞台に「総合トレーニング特別バージョン」と題した当プログラムには、事前に申し込みを行った一般参加者20名が参加。なお、このコラボイベントは好評だったことから9月20日に第2回が開催された。筆者は2回ともライダー兼ドライバーの立場で参加したが、一般参加者の多くはドライバーで、普段から二輪車に乗る参加者は少数派だった。

開催の目的は、四輪車から見た安全領域と、二輪車から見た安全領域を組み合わせることで、混合交通社会において「互いが事故から遠ざかる運転方法を見出すこと」と定められた。トヨタからはモビリタ、ホンダからはレインボーモータースクールの各インストラクターが講習を担当し、さらにトヨタ/ホンダの安全技術担当者も会場に足を運んだ。

具体的な安全運転講習の内容について

35度バンクの途中に停止した状態でドア開閉の体験
35度バンクの途中に停止した状態でドア開閉の体験(筆者撮影)

講習は、乗用車の死角確認/正しい運転姿勢/低ミュー路面や高速域からのブレーキ/特殊ゴーグルを使った飲酒運転疑似体験など、トヨタがモビリタで通常行っている「総合トレーニング」に、ホンダが提案した「二輪車の特性を理解した交差点の通行」を特別メニューとして加えられた。

「二輪車乗車中死者数の状況」(出典:警察庁「交通事故分析資料2023年」)では、相手当事者のうち96.8%が四輪車を含む自動車であると示された。さらにその内訳では、直進する二輪車と右折する四輪車による事故、いわゆる「右直事故」が94.8%。つまり二輪車と四輪車の事故でライダーが亡くなってしまう場合、ほとんどが右直事故であることがわかる。

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