トヨタとホンダ、安全運転領域で初コラボの意味 クルマやバイクなどの混合交通を意識した内容

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モビリタでの講習は企業や団体向けだけではない。個人ドライバー向けにも設定され、運転操作の基本である「走る、曲がる、止まる」の再確認から、モビリタの特徴を活かした高速域からのフルブレーキングなど、危険な運転操作が安全に体験できる。トヨタはこうしたモビリタでの活動以外にも、高度な運転支援技術を市販車に実装することで「交通事故死傷者ゼロ」を目指す。

ホンダの交通事故削減に向けた試み

ホンダの二輪インストラクターによるドライバーへのアドバイス風景
ホンダの二輪インストラクターによるドライバーへのアドバイス風景(筆者撮影)

ホンダは1970年、二輪車・四輪車メーカーでは初の試みとして安全運転の普及活動を目的とした「安全運転普及本部」を設立した。当初より、販売店の店頭などでお客様に口頭で安全への想いを伝える「人から人への手渡しの安全」を行いながら、実技による「参加体験型の実践教育」を組み合わせた活動を継続。現在、7カ所の「交通教育センター」から日本各地へ展開しつつ、海外では43の国と地域に対して現地の交通事情に合わせた活動を行っている。

ホンダは交通事故削減に向けた具体的な目標を2ステップで掲げている。第1段階が、2030年に全世界でホンダの二輪車・四輪車が関与する交通死者を2020年比で半減(1万台当たりの交通事故死者数を半減)することだ。ここではアジア地域で件数の多い二輪車事故の抑制が要になる。

続く第2段階として、2050年に全世界でホンダの二輪車・四輪車が関与する「交通事故死者ゼロ」を目指している。単に目指しただけでなく2050年時点で現存するホンダの二輪車・四輪車も対象となる壮大な目標であり、ゆえに四輪車で普及が進む運転支援技術の二輪車への拡充とともに、ライダーとドライバー双方への啓発活動が求められている。

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