"優しい気遣いさん"すぐキレる人に対処するコツ 相手に「キレることによるメリット」を与えない

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

だから、あなたが普段から使っている言い方で大丈夫です。それで相手がキレてしまったのだとしても、それはあなたが悪いわけじゃないんですよ。

もちろん、こちら側の言い方が不適切で相手を怒らせてしまったのであれば、誠意を持って謝罪すべきだと思います。でも、相手の責任で怒っているのであれば、こちらが謝る必要はないと思いませんか。

何度もキレさせないための考え方

あと、すぐキレる人に対処する時のコツをお伝えしておきますね。それは、相手がどんなに逆上しても、こちらがひるまないことです。なぜかというと、相手に「キレることによるメリット」を与えないためなんです。

僕たち人間が特定の行動を繰り返す背景には、何かしらのメリットがあるものです。お酒を毎日飲む人は、お酒で良い気分になるから飲んでいるんですよね。何もメリットがないのに、お酒を飲み続ける人はいないはずです。

【Amazon.co.jp 限定】もう誰かのためにガマンしなくていい 自分らしさを取り戻す図太いメンタルになる方法(特典:ダウンロード特典・特別解説動画「図太いメンタル」と「自分勝手」は何が違うのか?)
『もう誰かのためにガマンしなくていい 自分らしさを取り戻す図太いメンタルになる方法』(主婦の友社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

それと同じで、いつもキレている人は「キレることによるメリット」を得ているものです。よくあるのは、キレることによって相手がひるんで、自分の思いどおりに行動してくれることですね。

このことから、「世の中の大半の人なら、こう言えば怒らない」という言い方で伝える→それでも相手がさらにキレる→こちらがひるんで相手の言いなりになる。

となってしまうと、相手は「何を言われてもキレ続ければ、最終的には自分の思いどおりになるぞ!」という望ましくない学習をしてしまいます。

なので、こちらが「なんだよ! "世の中の大半の人なら、こう言えば怒らない言い方で伝えればいい"って本に書いてあったからやったのに、結局ダメじゃん!」と諦めてしまうと、相手の思う壺になってしまうってわけなんですね。

だから、たとえ一回でうまくいかなかったとしても、何度でもやり続けることが大切なんです。こちらが相手の思いどおりに動かなければ、相手にとってはキレるメリットがないわけですから、

そのうち「これ以上、キレても意味がないな……」と理解するようになります。そうなれば、キレるという行動は少しずつ減っていきます。

女性からすると、相手が男性だった場合、キレられると怖いかもしれません。でも、ここで踏ん張ることができれば、後が楽になっていきます。

どうしても一対一で話すのが怖いなら、誰か信頼できる人にお願いして、複数人で相手をするというのもいい方法ですね。ぜひ参考にしてみてください

Point:相手の責任で勝手に怒っているのだから、こちらが罪悪感を持つ必要はない
るろうに 臨床心理士・公認心理師

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

るろうに / rurouni

大学院修了後、精神科や行政機関などでカウンセリングを中心とするメンタルヘルスの支援を実施。医療機関や民間団体の依頼を受けて、講演会も多数行っている。

2019年10月からYouTubeチャンネル『心理カウンセラー るろうに』で動画配信を開始。2024年8月時点でチャンネル登録者は25万人を超える。その他、Voicy、X、noteを通して『自分らしく幸せな生き方』を実現するための方法を発信している。

メンタルヘルス系書籍の作家としても活動しており、主な著書に『心が疲れない「正しい」休み方(KADOKAWA)』、『1秒で不安なくなる大百科(SBクリエイティブ)』がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事