医学部合格した子どもがこっそり食べているもの 受験生の夜食に「カキ雑炊」が最適な理由

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私は長年栄養療法を行うクリニック向けにサプリメントを提供する仕事をしてきた中で全国のドクターの方々と親しく交流させていただいています。ドクターのお子さんは医学部をめざすケースが多いです。そして栄養療法に詳しい医師、歯科医師の先生方は、みなさん受験するお子さんの栄養をよく考えてバックアップしていらっしゃいます。「田村君に教えてもらった『あれ』を取らせたら志望校に合格できたよ」とお喜びの声を聞くことも多くあります。

それでは、医学部に合格した子どもたちがどんな栄養素を取​っていたのかも含め、受験に勝つための栄養を考えていきましょう。

脳の活動には大量のエネルギーを必要とする

脳が活動するためには大量のエネルギー、そしてさまざまな栄養素が必要です。脳は全身の2%程度の重量しかないのに、20%ものエネルギーを消費するといわれています。

私たちの生命活動を行うためのエネルギーはブドウ糖をはじめ、脂肪やタンパク質からも作られる「ATP」という物質です。ATPは栄養をとり込んだり老廃物を排出したり、筋肉を収縮させて体を動かすなど、あらゆる生命活動に関わっています。もちろん脳の活動にも欠かせません。このATPを主に合成するのは細胞内のミトコンドリアです。

実は脳は手持ちのATPを「21秒」で使い切ってしまうといわれています。つまりどんどんATPを生産しないと追いつかないのです。

ATPが足りないと、集中力、記憶力が低下するだけでなく、疲れやすくなってやる気も喪失してしまいます。

集中してしっかり勉強をするためにはATPが円滑に生産され続けることがなにより大事です。ではどうしたらATPがしっかり生産されるのか。そのカギは「栄養素の摂取」「血糖の安定」にあります。

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