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日立がイギリスの鉄道車両工場で目指すもの 鉄道発祥の地で高速車両を生産へ

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鉄道のグローバル事業についての重要性を述べる、ドーマー日立レールヨーロッパCEO

ニュートン・エイクリフ工場で造られる「Class800シリーズ」のうち「Class800」は電車ながら床下にディーゼルエンジン付き発電機を搭載することで非電化区間での走行を可能とした「バイモード車両」となっている。英国は地方に行くと依然として非電化区間があちこちに残る。

たとえば、イースト・コースト線では現在、ロンドンからスコットランド北部のアバディーンやインバネスまで直行する特急列車があるが、現状ではエディンバラ以北が非電化区間であるため、632キロもあるロンドン〜エジンバラ間を「架線下ディーゼル特急」として走っている。

「バイモード車両」なら、電化区間では架線から供給される電力により走行し、非電化区間ではディーゼルエンジンにより発電した電力により走行することができ、燃料効率の悪い運用を改善することが可能となる。

日立レールヨーロッパは新工場で「Class800シリーズ」のほか、2015年3月に受注したスコットレール(ScotRail)向けの標準型近郊車両「AT-200」の製造を決めている。

経済成長の原動力に期待

開所式でスピーチするキャメロン英首相

キャメロン首相は開所式の席上、「日立による巨額の投資は、力強く成長する英国経済への信頼の表れ。英経済のさらなる成長に必要なインフラの強化に大きく貢献することを期待する」と述べた。

一方、オズボーン財務相は「北東部における鉄道製造業の復興が、長期にわたる雇用創出と地域の経済成長の原動力となるだろう」と期待をにじませた。

英国では現在、ロンドンから北に延びる高速鉄道路線「ハイスピードツー(HS2)」の建設計画が具体化しているが、日立は英国への進出を機に同ルートへの車両納入などのチャンスをうかがっている。これについては次回に詳述したい。

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