中国が「グリーンカー」を推進する事情 自動車産業強化に向けてアメとムチ

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 9月11日、中国の今年の自動車販売は前年より減少する見通しだが、その中で明るさの目立つ分野が「グリーンカー」と呼ばれる環境対応車だ。写真は充電する電気自動車、大連で1日撮影(2015年 ロイター)

[北京 11日 ロイター] - 中国の今年の自動車販売は前年より減少する見通しだが、その中で明るさの目立つ分野が「グリーンカー」と呼ばれる環境対応車だ。年初からの売上高は4倍近くに増えている。

中国政府は補助金と達成目標を交えた「アメとムチ」戦略で、自動車メーカーに電気自動車(EV)の開発を促している。従来型自動車では世界のライバルに100年の後れを取っている競争力の差を、EVで一気に縮めたい考えだ。

EVのパワートレイン系は比較的開発が容易であるうえ、習近平指導部が進める大気汚染対策とも合致している。

ビッグからストロングへ

ロイターがまとめたデータによると、国内自動車メーカーは今年こうした「新エネルギー車」の開発・製造に少なくとも500億元(78億6000万ドル)を割り当てる計画だ。

中国の自動車メーカー、北京汽車集団[BEJINS.UL] の徐和誼会長は「習国家主席がいつだったか、新エネルギー車の開発は中国自動車産業がビッグからストロングへと成長を遂げる唯一の道だと述べたのが、現状をよく言い当てている」と記者団に語った。

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