"北欧移住2年目"憂う心を癒やした「底打ちの森」 会社員時代に教わった「大切なこと」に救われた
期日と傾斜を決めること
「目標を決めるとき、大事なのは"いつまでに・どこまで"という期日と基準も一緒に決めることだ。基準を決められる人は多いけれど、期日を決め忘れる人が案外多いんだよ」
会社員時代に中国・広州に赴任したころ、3カ月目の面談で上司が言った言葉だった。
私は飽き性で、同じことを長く続けるのが苦手だ。学生時代はバイトも部活も長くは続かず、最初は良くても最後は尻すぼみ。そんな「やり切れない」自分のことを、ずっとコンプレックスに感じたまま社会人になった。
けれど働く中で「私に足りなかったのは"いつまでに"という期日」だったことに気づいた。終わる日が来るのかどうかもわからずに走り続けているとき、私は出口のないトンネルの中にいるような閉塞感を感じる。
たとえば始めること自体がゴールになっていたり、いつまでに・どこまでというゴールがないまま漠然と続けるうちに興味を失ってしまったり、もしくは大きすぎる目標に短期間で辿り着こうとスタートダッシュしてしんどくなってしまったり……。そんな状態の中で続ける終わりのないマラソンは辛い。
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