最初に挙げられるのが、「絶対正義の『無敵』の人」という点です。
羞恥心や罪悪感などは全部、前世にまとめて置いてきたかのような強心臓。どんなに批判されようと、責められようと、時に、現実を歪曲しても、「まったく自分は悪くない」「自分は絶対に正しい」と、神々しいまでの鈍感力を貫きます。
「自分は圧倒的な正義である」と確信して疑わないその超合金のようなメンタルに、「磔の刑になっても信念を貫いたイエス・キリスト」、つまり「神の子」のようなカリスマ性を感じる人もいるのかもしれません。
人は「正しい人」より「自信のある人」を評価しがち
というのも、人の脳は、「正しい人」ではなく、「自信のある人」の意見をより高く評価するようにプログラムされてしまっているからなのです。
Journal of Neuroscience誌に発表された英サセックス大学の研究によると、人が何かを信じるには、
という3つの要素が重要とされています。
なかでも、最も影響力があるのが「③自信のある人が信じていること」。
人の脳は「自信のある人の意見」に強く反応するようにできているのだそうです。
「特に今日の政治情勢においては、事実が明確でない場合、一見自信のありそうな人に、私たち自身の信念が影響されがちだということに注意する必要がある」と、この論文を主幹した研究者は述べています。
まさにドナルド・トランプが大統領に再選された理由のひとつには、「私だけがあらゆる問題を解決できるのだ」という傲慢なまでの彼の絶対的自信が支持を集めたという側面はあるでしょう。
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