外向型?内向型?「夫婦の性格調査」で意外な結果 ナンパやお見合い…結婚のきっかけ別で違い

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しかし、内向型はそうはいきません。一人でいることが苦にならないし、飲み会などに参加するより、静かに読書でもしていたいというタイプなので、普通に生活していても恋愛対象と出会うきっかけは少なくなります。たとえ機会があったとしても、自分から積極的にアプローチをするタイプでもないでしょうから、そこは「背中を押す」外部の力が必要となります。

その意味でも、結婚相談所の仲人さんが間に入って上手に取り持つことで、内向型同士でも互いに向き合えるようになるのかもしれません。

内向型に対する「背中のひと押し」が失われている

逆にいえば、内向型は放っておいたら一人で快適に過ごせてしまうので、「超外向型」のお節介仲人さんが登場しない限り、結婚するタイミングを逸してしまうということもあるでしょう。かつての皆婚時代はその役割を職場の上司が担ってもいました。

無理やり結婚させる必要もないですが、少子化の原因は婚姻減であり、だとすると、婚姻減は内向型に対する「背中のひと押し」が失われているためかもしれません。

前述した通り、外向型と内向型は大きくはほぼ半々で、どちらが少数派ということもなければ、どちらが良い悪いという話ではありません。ただし、社会生活においては、たとえば仕事の特性上「外向型」を求められる傾向があります。内向型の人でも、仕事上は否応なく外向型の仮面をつける必要もあるでしょう。

しかし、結婚生活でもそうした仮面をかぶり続けていくのは無理があります。外向型であれ、内向型であれ、そのままの自分でいられる相手であることが望ましい。そして、それは、決して内向型は内向型としか合わないというのではなく、むしろ半数の夫婦は凸凹型の組み合わせで、互いに補い合っていると言えます。

当然、性格を形成するのは外向性だけではないですが、ひとつの参考になればと思います。

荒川 和久 独身研究家、コラムニスト

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あらかわ かずひさ / Kazuhisa Arakawa

ソロ社会および独身男女の行動や消費を研究する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』(小学館新書)、『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』(ぱる出版)、『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー携書)(ディスカヴァー携書)、『結婚滅亡』(あさ出版)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、がある。

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