55歳で第一子、7歳息子は「父の年齢」どう感じるか オルタナティブスクールに進学で小1長男に変化

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「外国人と議論していると、やはり日本人は“奥ゆかしい”んですよね。あと、日本人は『問いを立てる』ことが苦手だなと感じました。

『言われたことはちゃんとやる』というのは日本人の良い部分でもあるんですけど、変化の大きいこれからの時代を生き抜くには、少人数制で主体性を育んでくれるオルタナティブスクールの方が必要な力を身につけられると思ったんです。

ソニー社員として海外駐在していた頃の留岡さん(写真:留岡さん提供)

最終的にオルタナティブスクールに決めたのは、今通っているスクールに見学に行ってから。

毎朝全校生徒50人くらいが車座になって話し合いをしたり、1日の終わりには15分その日を振り返る「リフレクションタイム」があったり。自ら問いを立てて答えを探す『探究学習』の授業や『山登り』など原体験となるようなプログラムも多く、そういう環境に惹かれました」

「義務教育の壁」も

オルタナティブスクールは学校教育法で定められた「学校」には該当しないため、6年間通っても義務教育を受けさせたことにはならない。

留岡さんの長男の場合、地元の公立小学校の理解の下、地元小学校に籍を置き、定期的に学習状況などを報告することで小学校卒業資格が得られる予定だ。

学費は「インターナショナルスクールほどではない」というが、6年間となると数百万円に及ぶ。

最初から「オルタナティブスクールに通わせる」という決断はなかなかハードルが高そうだが、まずは公立校に通い、後から編入などは考えなかったのだろうか。

「(オルタナティブスクールで)子どもが実際どういう状況に直面するかわからないし、多少『ギャンブルだな』とは思いました。それでも、子どもの教育は“待ったなし”という思いの方が強かったです。

妻もこの選択を賛成してくれました。『他学年の子と関わりあう時間が長いこと』が決め手になったようです。息子は一人っ子なので、そういう環境づくりもしてあげたいと思っていました」

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