入学から7カ月、実際に通ってみた感想を聞いた。
「1学年10人弱の小規模の良さを実感しています。先生の目も行き届くし、みんな本当に仲が良い。スクールで標高2600mぐらいの山を1泊2日で登るプログラムがあったんですけど、そこでも3年生が1年生のサポートをしてくれたりしました」
ほかにも、長男が発する言葉に変化があったという。
「スクールの影響からか、いろんな問いを立ててくるようになりました。
最初は『いちばん好きな人はだれ?』といった簡単な質問だったのに、いまは『今週は何かいいことあった?』『どうしてパパは昔、海外で働いていたの?』という感じに変わってきて。
それに答えることが、まるで自分の半生を回収しているようですごく楽しいんですよ」
同年代の友人たちは定年を迎え、子育てもひと区切りとなった人も多い。良くも悪くも、人生が“落ち着いていく”段階になりがちだ。一方、留岡さんは長男の誕生によって「人生に新たなエンジンが加わった感覚がある」という。これこそ、アラフィフからの子育ての醍醐味なのではないだろうか。
『僕のパパ62歳なんだよ!』
息子さんは、自分のパパが友達のパパよりも年上であることについて、どのように感じているのだろうか。
「『僕のパパ62歳なんだよ!』と友だちに言いまくっています(笑)。そして反応を楽しんでいる感じがする(笑)。だから、ほかの子たちからも『〇〇くんのパパ、62歳なんだって?』って屈託なく言われたりしますよ。
僕は息子と一緒に走ったりもするし、いわゆる『高齢の人に見られる特徴』を彼は感じていないみたいです。年齢も、子どもにとっては『なんかウケる!』っていう感じなんじゃないかな」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら