脂肪肝は、飲酒が原因となる「アルコール性脂肪肝」と、飲酒以外が原因で引き起こされる「非アルコール性脂肪肝」の2タイプに分けられます。
アルコール性脂肪肝は、その名の通り、アルコールの摂取によって肝臓に中性脂肪が蓄積された状態です。
お酒を飲まなくても脂肪肝になる
アルコールを摂取すると、肝臓ですばやく分解・処理されますが、大量の飲酒を続けていると分解・処理が追いつかなくなり、肝臓に中性脂肪が溜まってしまうのです。このタイプの人は、一見太っていないのに、実は隠れ脂肪肝になっているというケースも見受けられます。
また、脂肪肝の状態からさらに大量の飲酒を続けると、肝細胞に炎症が起こって周辺の組織が線維化してしまうアルコール性肝線維症や、急激に肝細胞が壊されることで引き起こされるアルコール性肝炎、アルコール性肝硬変といった病気の引き金となります。
こうなると最悪死に至るおそれもあるので、脂肪肝を放っておくことが、いかに危険かおわかりいただけるかと思います。
アルコール性脂肪肝の治療は、とにかく禁酒をすること。禁酒が難しい場合は、二日酔いにならない程度の酒量にとどめ、つまみも糖質が低いものを選ぶなど、肝臓に負担をかけない生活を日頃から心がけることが大切になります。
「非アルコール性脂肪肝」の原因は、糖質の取りすぎなど、食生活の乱れやストレス、運動不足など、肥満の原因とほぼ同じです。こちらは食生活を整えれば改善する傾向にあるので、糖質と脂質の摂りすぎを控え、みそ汁を取り入れた食生活を続けて様子を見るとよいでしょう。
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