また、甘いジュースの代用としてカロリーゼロの炭酸飲料を飲む人がいますが、こちらも危険! こうした飲料は人工甘味料や添加物が含まれているものが多く、これらを解毒するのは肝臓の仕事です。「解毒」のために肝臓を酷使することになり、「代謝」が落ちて太りやすくなってしまうのです。
さらに、人工甘味料は脳で甘みを感じるようになっているため、食欲が増しやすいという側面があります。加えて、腸内環境を乱すリスクも指摘されているので、できるだけ控えたほうがいいでしょう。
脂肪肝を予防し、肝臓の健康を守るためにも、水分補給は糖質や添加物の含まれていない、水かお茶を心がけましょう。
特に、緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンには、糖の吸収をゆるやかにして脂肪の燃焼を促す働きがあります。また、ビタミンCやβカロテンといった強い抗酸化力を持つビタミンも豊富に含まれており、これらが肝細胞の酸化を防ぎ、肝臓の健康を守ってくれます。
また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、肝臓に運ばれた糖質や脂質を燃焼させるためのミトコンドリアの働きを活発にして、代謝を促進してくれる効果が期待できます。
ただし、コーヒーは飲みすぎると胃に負担をかけ、睡眠の質を下げます。飲む際は、できるだけ砂糖を控え、無糖か少量のミルクを入れて飲むといいでしょう。
フルーツは「1日1種類」が基本
フルーツは、ビタミンやミネラルが豊富で美容や健康によいというメリットがある半面、糖質が多く太りやすいというデメリットがあります。
ひと昔前までは美容のためにフルーツをたくさん食べるのがよいという風潮がありましたが、ここ数年は、「果物=太る」というイメージが定着し、太りたくないからという理由で、食べるのを控えている人も多いようです。
確かに、フルーツには果糖と呼ばれる糖質が多く含まれます。果糖はほかの糖質よりも吸収されやすく、すばやく中性脂肪に変えられるため、太りやすい糖質といえるでしょう。
特に近年は品種改良により、糖度が高く甘いフルーツが増えており、こうした甘いフルーツを毎日たっぷり食べていては、肝臓太りの原因となってしまいます。
一方で、フルーツには現代人が不足しがちなビタミンやミネラルがバランスよく含まれており、調理をせずにそのまま手軽に食べられるという点でも、まったく食べないのはもったいないといえます。
「何を、いつ、どのくらい食べるか」に気をつけ、かしこく付き合っていくといいでしょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら