ダイエットで「カロリーゼロ飲料」を選ぶ人の盲点 医師が説明「代謝が落ち太りやすくなる危険も」

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ポイントは、マンゴーやりんごのように糖度の高いフルーツは控え、グレープフルーツなどの柑橘類や、ポリフェノールが豊富なブルーベリーなどを選ぶこと。フルーツの盛り合わせなど、数種類を一度に食べようとすると糖質量をオーバーしてしまいやすいので、一度の食事で1種類を1個までと決めておくと、糖質の取り過ぎを防ぐことができます。

バナナは糖質量が多いのですが、ビタミンやミネラルのバランスがよく、食物繊維も豊富に含まれます。糖質の多いほかの食品の摂取量を減らすなどして、調節しながら適量を食べるぶんにはよい健康効果を発揮してくれます。

また、夜に食べると脂肪として蓄積されやすいので、1日の活動がはじまる朝食で食べましょう。

成分表示を見るクセをつける

食品添加物とは、保存料、着色料、甘味料、発色剤、香料など、食品の見た目や品質のために使われているもの全般を指します。

味や見た目をよくし、品質を保つうえで重要な役割を担ってくれますが、添加物の多い食品を食べると、添加物を含まない食品を食べたときよりも、肝臓はフル回転で解毒作業をしなくてはなりません。

解毒に負担がかかれば、そのぶん代謝の働きが低下してしまうので、知らない間に脂肪が溜まっていることも……。食品添加物の中でも特に注意したい添加物は次の通りです。

▼安息香酸ナトリウム(保存料)/アスパルテーム・アセスルファムK(甘味料)/亜硝酸ナトリウム(発色剤):発がん性の疑いが指摘されている
▼タール色素(着色料):アレルギー症状や発がん性などの疑いが指摘されている
▼リン酸塩(酸化防止剤):カルシウムの吸収を阻害する恐れがある

ソーセージやベーコンなどの加工肉、かまぼこなどの練り物、菓子パン、カップラーメン、ゼロカロリー飲料やガムなどには、こうした食品添加物が多く含まれているので注意が必要です。

食品添加物は国によって基準があり、日本では厚生労働省の認可が下りているものしか使うことができないので、少量の添加物を摂取したからといってすぐに人体に影響があるわけではありません。

しかし、偏った食生活などにより、毎日多量の食品添加物を取っていると、肝臓は徐々に疲弊していきます。日頃からできるだけ控える意識を持ち、無理のない範囲で自炊をするよう心がけるとよいでしょう。

商品パッケージに記載されている食品表示の、スラッシュ(/)よりうしろに書かれているものが、食品添加物です。すべての食品添加物が体に有害というわけではありませんが、スラッシュ以降の表示が多い食品は、できるだけ控えるようにすると安心です。

肝臓に中性脂肪が蓄積された状態を指す「脂肪肝」は、お酒を飲む人がなるものと思われがちです。

確かにアルコールの飲みすぎは「脂肪肝」の原因となりますが、「自分はお酒を飲まないから大丈夫」と油断するのは禁物。アルコールを飲まなくても脂肪肝になる可能性は大いにあることを覚えておきましょう。

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