MacBook Pro"実質値下げ"高まったお買い得感 Apple Intelligence対応で性能を底上げした

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それだけではない、アップルはApple Intelligenceの導入を決めてから(ハードウェアの性能に影響しているのはM3世代以降と思われる)、Neural Engineの大幅な増強を図っている。

そのことは、ベンチマークでも明らかで、Geekbench AIで計測したところ、MacBook Pro M4のNeural Engine性能は、MacBook Air M1のそれの、約1.46~3.15倍の数値を叩き出す。これは、今後増大していくApple Intelligenceでの処理に大きな影響を及ぼす話だろう。

計測結果
Geekbench AIで計測した。AI利用を前提としていなかったM1と比べると量子化のスコアが約3.15倍、単精度が約1.46倍、半精度が約2.21倍に向上している。全体として、デバイス単体で画像認識、動画解析、音声処理など、ざっくりとしたデータを扱うのに特化してきているといえそうだ(筆者作表)

前述した通り、今回発表されたモデルから、ユニファイドメモリの最低搭載量が16GBからになっている。おそらく、Apple Intelligenceでメモリも消費するのだろう。従来やっていた作業を問題なくこなしながら、Apple Intelligenceも動かすために、メモリ搭載量を増やしたのではないかと推測できる。

同価格でもさまざまな機能追加

アメリカでは、この「一番安いMacBook Pro」の価格は長らく1599ドル。そして今回、円安の進行が止まっているため、円ベースの価格も前回と同じく24万8800円となっている。

全モデルと価格は同じなわけだが、実は底上げされているのはメモリだけではない。

値上げができないからと、価格は同じまま牛乳が1Lから900mLに量が減らされているようなことを「ステルス値上げ」と言うが、それに倣えば今回のMacBook Pro M4は「ステルス値下げ」といってもいい。

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