若手社員必見! 厄介な「数字に強い上司」の攻略法 「推しの数字」がわかれば"根性タイプ"より簡単
では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか。研修を通じて得た情報と経験をもとに、徹底的に研究を行いました。そして、ひとつの突破口を発見しました。じつはそのカギは、「数字に強い上司」ではなく「数字が苦手な若手」が握っているのです。
数字が好きなら絶対ある「推しの数字」
まずは例を挙げて説明します。たとえばラーメンが好きな人がいたとします。その人に「おすすめのお店は?」「どこの店のどんなラーメンが美味しかった?」と尋ねたら、ほぼ間違いなく「推し」のラーメンを教えてくれるはずです。
この構造を一般化すると、次のように表現できます。
「◯◯が好きな人には、好きな◯◯が必ずある」
この一般論を、この記事のテーマに適用すると、
「数字が好きな人には、好きな数字が必ずある」
となります。
この記事の主題は「数字に強い上司」でした。この人物はある意味で、数字が好きな人です。つねにデータを確認し、分析し、経営層にも数字で説明ができる人物でしょう。「数字」という言語が好きでなければ、そのような仕事ができるはずがありません。
すなわち、この人物には好きな数字が必ずあるということになります。これは、「7」のような具体的な数字が好き、ということではありません。「営業利益率」や「売上高」のような、自分の仕事において大切にしている数字、つねに気にして追いかけている数字、過去の経験から重要だと信じている数字が必ずある、ということです。
「数字に強い上司」はつねに数字を用いて話しています。「もっと営業利益率を気にして仕事をしてください」「今月の数字、営業利益率はどれくらいで着地しそう?」といった発言があれば、明らかにこの人物は営業利益率という数字が「推し」です。
「数字に強い上司」に何かを説明する際には、「推しの数字」を入れてコミュニケーションをすることが有効になります。先ほどの例であれば、「営業利益率という数字の入った説明」が効果的であり、その上司が求める「定量的な説明」なのです。
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