若手社員必見! 厄介な「数字に強い上司」の攻略法 「推しの数字」がわかれば"根性タイプ"より簡単

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そのため、「数字に強いタイプの人」を上司に持ったら、上司の発言を普段からよく聞くことが大事です。数字が苦手なタイプの若手は、上司の「推しの数字」を押さえることを強く推奨します。

ただ闇雲にデータをいじくったり、数字に強くならねばと勉強をしたりしても意味はありません。逆に言えば、上司の「推しの数字」さえ押さえておけば一気に視界が開けます。

「根性タイプ」よりも攻略しやすい

企業研修などでお会いする若手のビジネスパーソンは口を揃えて「数字に強いタイプの上司」をやっかいな存在だとおっしゃいます。

しかし視点を変えれば、数字に強いタイプの人は「推しの数字」にはとても素直です。その数字が「左に行け」とメッセージを発しているのであれば素直にそうするのがこのタイプ。そういう意味で、じつはとても攻略しやすい相手とも言えます。

ですから、いわゆる「気合」や「根性」といった文脈が好みの上司のほうが攻略は難しくやっかいな相手です。その日の気分や個人的な好き嫌いでコロコロと主張や意思決定の基準が変わってしまうタイプだからです。

私はこのエッセンスを若手の研修では伝えますが、合理的な人ほど実は攻略しやすいというメッセージに「目から鱗でした」「とても刺さりました」「その視点はありませんでした」という好意的な反応を数多くいただきます。それだけ彼らは仕事の現場で「数字に強い上司」への対応で苦しんでいるのでしょう。

しかし攻略するヒントは実にシンプルで当たり前のことであったりします。重要なキーマンの好みを知る。ただそれだけです。

もしあなたが大切なビジネスパートナーを会食に招くとしたら、その相手の食の好みを事前にリサーチするはずです。それと同じことを、あなたも普段の仕事において実践してみてください。ヒントは必ずその相手が自ら言葉として発しているはずです。

深沢 真太郎 BMコンサルティング代表取締役、ビジネス数学教育家

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ふかさわ しんたろう / Shintaro Fukasawa

一般社団法人日本ビジネス数学協会代表理事。ビジネス数学を提唱する人材教育のプロフェショナル。公益財団法人日本数学検定協会主催「ビジネス数学検定」1級(AAA)は日本最上位。これまでに指導した人数は、延べ7000人。「ビジネス数学」の第一人者として確固たる地位を築く。企業研修のほか学生やプロスポーツ選手などの教育研修にも登壇。数学的な人材の育成に力を入れている。著書に『「仕事」に使える数学』(ダイヤモンド社)、『数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』(日本実業出版社)など。2018年には小説家としてデビュー作『論理ガール』(実務教育出版)を上梓。

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