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「らくらくスマホ」新モデル開発で直面した"ニーズ" 押し込み操作とタッチ操作で新たな需要を開拓

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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らくらくスマートフォン lite。3機種とも「自律神経パワー」の計測機能を備える(筆者撮影)

デジタルデバイド解消への使命

「Lenovoグループとなった新生FCNTが、なぜらくらくスマートフォンを続けるのか」。FCNT副社長の桑山泰明氏は、その意義を問い直すところから始めたという。60歳以上の約半数、推計2000万人が「スマホを使いこなす自信がない」と答える。一方、デジタル庁によると来年までに行政手続きの97%がオンライン化されるなど、スマホは生活インフラになりつつある。

FCNT副社長の桑山泰明氏(筆者撮影)

その責任を果たすため、FCNTは端末とサービスの両面でシニア層を支援している。らくらくコミュニティには300万人を超える会員が集い、シニア向けSNSとしては国内最大規模となった。「社会とのつながりを感じられなくなった」「デジタル化についていけない」という不安を抱えるシニア層に、共に学び楽しむ場を提供している。

シニア向けスマートフォン市場の先行きは厳しい。FCNTとシェアを分け合ってきた京セラが撤退を表明するなど、市場は縮小傾向にある。しかし、デジタルデバイド解消という社会的使命は、むしろ今こそ重要だとFCNTは考えている。

Lenovoグループ傘下となって初めてのらくらくスマートフォン投入。その視線は、すでに海外市場にも向けられている。桑山氏はグループ内部からの期待を語る。「Lenovo社内のエグゼクティブから英語版はいつ出すのかと言われている」という。しかもそれは、折りたたみスマートフォンが良いという。

ただし、どの国のどの市場に向けて展開するかは、マーケット調査を重ねながら慎重に判断していく考えだ。

従来のドコモ専用モデルから一気に3ブランド展開へ。FCNTの新たな戦略が動き出した。

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