「らくらくスマホ」新モデル開発で直面した"ニーズ" 押し込み操作とタッチ操作で新たな需要を開拓

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らくらくスマートフォンF-53Eと、らくらくスマートフォンa
「変えない」らくらくスマートフォンF-53E(左)と、「変える」らくらくスマートフォン a(筆者撮影)

「変えない」と「変える」の二刀流で、FCNTは2000万人市場に挑む。

「変化を望まない」ユーザーの声に応える

25年前、ドコモ向けフィーチャーフォンとして誕生した「らくらくホン」。その後スマートフォンへと進化し、らくらくスマートフォンとして12年の歴史を重ね、累計出荷台数4000万台を誇るシニア層向け携帯電話の代表格となった。

そして今回、FCNTが新型らくらくスマートフォンの開発に着手した際、ユーザー調査で浮き彫りになったのは、変化を望まない声の大きさだった。実に9割のユーザーが「使い勝手を維持してほしい」と回答したのである。

「当たり前のことを当たり前にはしない」。FCNT 外谷一磨氏はそう語る。スマートフォンの大画面化トレンドに逆らい、あえて5.4インチの特注ディスプレイを開発。使い慣れた持ちやすさを守るための判断だ。

らくらくスマートフォンを手に持つ外谷一磨氏
FCNT プロダクトビジネス本部 副本部長の外谷一磨氏(筆者撮影)
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