「昔語り」より嫌われる上司の言動「ワースト1」 「2分ルール」で自分も部下も周囲も変わる!
以前、ある組織で「どんな人がハラスメントで訴えられているのか?」を調査したところ、「ミスを隠す」「昔語りをする」などのような、いかにも嫌われそうな上司の言動があっても、最も訴えられていたのは「説教が長い人」でした。
指導した上司の側は、時間をかけてじっくりと丁寧に指導したと思っていたのに、された側は、「これは指導の域を超えている、嫌がらせだ」と感じてしまったようです。上司の方はよかれと思ってやっていたことですから、もったいないことですよね。この結果を受け、私は次のようなナッジを設計しました。
この場合、時間の長さが相手の不快感を決めているわけですから、思い切って時間を短くするのがコツです。そこで、どんな内容であれ、「指導は2分以内」という簡素化ナッジに基づいたルールを作ったところ、パワハラの訴えがほぼなくなりました。
2分間で指導を終える具体的な方法
この2分間ルールを社内全員で共有しておくことで、「指導する人」「指導を受ける人」「周りの人」の三者それぞれにメリットがあることが挙げられます。
・指導する側のメリット
2分で確実に修正・変更してほしいことを伝えるには、「一貫したメッセージ」であることが求められます。そのためには「最初」と「最後」に伝えたいメッセージをしっかり込めることが重要になります。
これを具体的にしたフレームワークが「PREP法」です。
・Point…伝えたいこと
・Reason…それが大切な理由
・Example…具体例
・Point…伝えたいこと
――というように、PREPの各要素に30秒ずつ時間配分すると、120秒=ちょうど2分になります。
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