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ウクライナ戦禍逃れた20歳が未来を模索する拠点 来日して「ひとり暮らし」、立ち止まらず前へ

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  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
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「もともと日本が好きで3年ほど日本語も学んでいたので、パスウェイズ・ジャパンの支援はありがたかったです。でも、ウクライナの危機において海外に行っていいのかは、深く悩みました。

僕はいざとなったらウクライナのために戦場に行くべきだと思っていました。逃げたとは思いたくないし、思われたくない。一方で出国できなくなる18歳のリミットは迫ってくる。結局、両親が日本行きの背中を押してくれました。

『お前は頭がいいから、戦禍を逃れて日本で学び、いずれウクライナの未来に役立つ人間になって戻ってきなさい』と、言ってくれたんです」(マックスさん 以下の発言すべて)

ロシアがウクライナへ本格的に軍事侵攻した3カ月後、2022年の5月にマックスさんは来日した。そのとき彼は17歳9カ月だった。

順調な日本での生活の裏側にある努力

日本に来てしばらくは、NPO法人に用意してもらった部屋に住んでいた。

だが、マックスさんは早々にスターバックスでアルバイトを始め、現在も暮らす葛飾区の部屋でひとり暮らしを始めた。来日して半年程、とにかく「日本に慣れる」ことに集中した。

「そのスターバックスで働いている外国人は僕だけなので、目立つ存在でした。常連さんたちが頻繁に話しかけてくれて、日本に馴染むきっかけになったと思います。同年代の友達もできて、コミュニティの一員になれました。

その頃は日本語学校に通っていたのですが、先生の勧めで松戸市国際交流協会の日本語スピーチコンテストに参加し、『笑顔になりましょう』というスピーチで、2位に入賞しました。当時は日本語もどんどん上達していたと思います」

スピーチコンテストのトロフィーの横には、レトロなコーラの瓶(撮影:ヒダキトモコ)
スピーチコンテストの賞状は、寝室のウクライナ国旗の横に貼ってあった(撮影:ヒダキトモコ)

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