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ウクライナ戦禍逃れた20歳が未来を模索する拠点 来日して「ひとり暮らし」、立ち止まらず前へ

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  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
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日本に生きる我々は、現時点では戦争などの具体的な被害にはあっていなくても、「このようなことが起こり得る世界」に生きる当事者である。この世界をどう理解し、対峙していくのかを考え、問題解決のために何が必要なのかを議論することが、ひとつのアクションになると、マックスさんは言う。

父の背中と対峙しつつ、進むべき道を探して

実はマックスさんは20歳を迎えた頃から、進むべき道が見えなくなってきた面もあるそうだ。

「昔は世界的に有名な芸能人になりたいという漠然とした夢があったんですけれど、今は単純に有名になりたいというよりは、世界にどんな影響を与えるかが、大事だと思うようになりました。そこで迷いが出てきたんです。

有名になることだけが、世界に影響を与える立派なこととは限らない。無名でも立派なことを成し遂げている人がいることも、わかってきました。
今は若いし、エネルギーがあるので『この世界を覆したい!』というくらいの、気概があります。でも30歳になっても同じように思うかどうか……」

彼は言いよどむ。その背景には、父親の存在があった。

1着だけもってきた父の洋服を大切にしている。父は外見も、物事の感じ方もマックスさんとそっくりだという(撮影:ヒダキトモコ)

「僕と父は、見た目も性格もそっくりです。その父が『30歳になる頃には自分の生きる意味をつかみ、腰を落ち着けて何かに取り組もうという気持ちになるよ』と言いました。

父の場合は僕という存在がいて、僕にすべてを注いできた。

20歳の今は、世界を変えるために貢献したい、という気持ちがありますが、父親のように家族を作って、そのために生きる可能性もあります。いずれにせよ、60歳になったときに自分の生き方に満足できるようにしたい。今はそのための道を考えているところです。

とはいえ立ち止まったりはしません。僕は日本に来て2年半で、高度な日本語を話せるようになったし、人脈もできました。それだけのことをやり遂げた自分のポテンシャルを信じて、目の前のことをやっていくだけですね」

ベッドの上でパソコン作業をすることが多い(撮影:ヒダキトモコ)

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