東急が「ベトナムの工業地帯」に造る近代都市の姿 日本での「都市開発」経験がベトナムで生きる訳

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その過程でビンズン省とベカメックスIDCはまちづくりに関するノウハウ面でのパートナーを探し、100年超の歴史と「ジャパン・クオリティ」を有する東急に協力を依頼。東急もビンズン新都市の開発に可能性を感じ、合弁会社を立ち上げ、一丸となってまちづくりに臨むことになったのです。

工業地帯に造った「TOKYU Garden City」

BECAMEX TOKYUがまちづくりをはじめた2012年のビンズン新都市には、広大な敷地が広がるばかりでした。

しかし今では、移転した省庁舎や国家規模の開発が行われている行政関連オフィスはもちろん、BECAMEX TOKYU が手掛ける「TOKYU Garden City」には美しく機能的な住宅や商業施設などが立ち並びはじめ、開発が加速しています。

というわけで、TOKYU Garden Cityの概要を紹介していきましょう。

住宅だけでも、ビンズン新都市の玄関口であるSORA gardensエリアの「SORA gardens Ⅰ」に「SORA gardens Ⅱ」、その名のとおり緑に満ちたMIDORI PARKエリアの「The VIEW」に「The GLORY」などの立派なマンションがあります。

マンション「SORA gardens Ⅰ」の入居率はすでに90%を超えている(画像提供:東急)

もちろん、マンションごとの個性にも東急らしさが光っています。SORA gardens Ⅰは地上24階建てのツインタワーマンションで、ビンズン省初の高層マンションであるだけでなく、東急設計コンサルタントがコンセプト設計を担当するなどジャパン・クオリティにこだわった仕上がりになっています。

その評価は入居率にもあらわれており、SORA gardens Ⅰは90%超、SORA gardens Ⅱも80%に達しています。中古価格も向上しており、SORA gardens Ⅱの場合、80㎡(2ベッドルーム)のマンションが、分譲初期の価格(11万ドル前後)から1.5倍にまで上がっているそうです。

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