中国の不動産市場では、住宅販売の件数減少と価格下落に歯止めがかからない状況が続いている。
国家統計局は5月17日、中国の主要70都市の不動産取引に関する2024年4月の統計データを公表。それによれば、都市の規模や新築・中古の違いを問わず、住宅価格の前月比の下げ幅が3月より拡大した。
具体的には、主要70都市の4月の住宅価格は新築物件が前月比0.6%、中古物件が同0.9%のマイナスを記録。3月との比較では、新築物件の下げ幅が0.3ポイント、中古物件が同0.4ポイントそれぞれ拡大した。
「一級都市」でも下げ幅拡大
都市の規模別に見ると、「一級都市」の4月の新築住宅価格が前月比0.6%下落し、下げ幅が3月より0.5ポイント拡大したのが目につく。「二級都市」の新築住宅価格は同0.5%、「三級都市」は同0.6%下落し、3月との比較では下げ幅がどちらも0.2ポイント拡大した。
(訳注:中国の不動産統計では、一般的には北京、上海、広州、深圳の4大都市を「一級都市」、省都クラスの大都市を「二級都市」、比較的発展した地方都市を「三級都市」と分類している)
中古物件の値下がりはさらに大きい。一級都市の4月の中古住宅価格は前月比で1.1%下落し、下げ幅が3月より0.4ポイント拡大した。二級都市と三級都市の中古住宅価格はどちらも前月比0.9%値下がりし、下げ幅が同0.4ポイント拡大した。
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