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ライフ #夢と諦念、ミドルエイジ芸人のリアル

兵動大樹「心に響いた松本人志さんからの言葉」 若さを失っても、笑いは深くなっていく

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子どものことでもありますし、この言葉は特にグッときたんですよね。メディアでのレギュラーもないし、劇場出番といっても、すぐ下に「メッセンジャー」「中川家」「ブラックマヨネーズ」「チュートリアル」なんかがいて、若手枠にもなかなか入れない。

コンビで漫才というのがもちろん基本なんですけど、そこだけではわかりやすく積み重ねるのはなかなか難しい。じゃ、何かをやるのかとなったら、ちょっと前から呼んでもらったりもしていた1人しゃべりかなと思ったんです。

自分は芸人としてはおとなしいほうだと思いますし、クロストークも下手ですし、周りのスピードにもついていけないし、激しく相手と言葉のチャンバラをするようなことを求められても「別にこの人の悪いところも見当たらへんしな……」となってしまう(笑)。

ただ、自分でしゃべるのは自分のペースとスタイルで話せばいいし、もし何かあるとしたら、そこかなとは思ってもいたんです。

チケット4枚しか売れてへん……

ただ、僕が1人でしゃべるというイメージもなかったですし、1人でしゃべらずにコンビでやったらエエやんという声もありました。

チケットを買ってくださったお客さんが「整理番号4番でした」という報告をしてくださって「4枚しか売れてへんのか……」ということもありましたし(笑)、ローソンチケットなどの端末で自分でチケットをまとめ買いして、そのチケットを手売りする。そうしたほうが、チケット販売システムに売れた記録が残るので次につながりやすくなるんじゃないかと。

そんなこともやりながら、うめだ花月で月に1回のイベントを1年ほどやった時に、なんとかお客さんがついてくださっていました。

きれい事でも何でもなく、最初はこだま師匠の言葉をきっかけに必死に始めて、やり続ける中で「これを続けていかないと、自分はこの世界には居られない」と感じるようにもなって、どうにかこうにか続けてきた。

それが「人志松本のすべらない話」(フジテレビ系)にもつながって、いつの間にか仕事として成立していくようになっていった。ビジョンなんてことではなく、ホンマにありがたいご縁がつながった。これが正直なところです。

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