「光る君へ」ドラマ館、京都市内に開館しないナゼ 最終回まで2カ月「今めぐっておきたい」ゆかりの地

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JR西日本では、東海道本線・山陽本線の米原駅~上郡駅まで、石山詣の様子をラッピングした「びわこおおつ 紫式部とれいん」を運行している。

1000年前は歩いて、現代は電車で石山寺詣という趣向である。

紫式部像
石山寺にも紫式部像が(筆者撮影)

石山寺詣をしたら、京阪電車に乗って大津『光る君へ』観光をしたい。紫式部の父・為時(ドラマでは岸谷五朗が演じている)が出家したと言われる三井寺の最寄り駅・三井寺駅は石山寺駅から20分。

三井寺は朝廷や藤原家との関係が深く、広大な境内はその力の強さを感じさせる。建物のほとんどが重要文化財や国宝に指定されているが、その一方で作者が不明で文化財指定されていない仏像もたくさんあって、これはこれで極めて個性的で味わい深い。

記録では道長が奉納した弥勒菩薩も秘仏として収められているらしい。

三井寺
朝廷や藤原家との関係が深い三井寺(筆者撮影)

注意事項は、広くて体力が要ること。ネットで検索すると、石山寺は階段がきついという情報がたくさん出てくるのだが、三井寺のほうが広いうえに階段もあって、なかなかきつい。ペース配分に要注意。

石段を上りきったところの観音堂は、琵琶湖と大津市の市街を一望できるスポットになっており、その景色で歩き疲れをひととき忘れることができる。

三井寺・三井の晩鐘前。いま大津はヒット小説『成瀬は天下を取りに行く』の聖地でもある。中央のイラストは「比叡山摩訶不思議伝説ウォーク2022」のもので、『光る君へ』の衣裳画を描く諫山恵実氏によるもの(筆者撮影)

大津が話題になった4年前の大河といえば…

余談だが、三井寺では『光る君へ』で道長の兄・道隆を演じた井浦新さんが撮った写真のクリアファイルが販売されている。10年ほど前に井浦さんは三井寺で写真展を行っていたのである。今回の大河出演もご縁が繋がったのだろう。

三井寺まで来たら、日吉大社にも足を伸ばしたい。三井寺駅から京阪電車で坂本比叡山口駅まで14分。比叡山延暦寺の守護神、神仏習合の神社で紅葉の名所である。

魔除けの猿も有名だが、境内の四方に比叡山から流れる大宮側の水を張り巡らしているのも特徴。参道を歩くだけでその水で清められるパワースポットと言われている。比叡山の麓なので夏でも少しひんやりした空気が浄化されそうな雰囲気を纏っている。

日吉大社
日吉大社のあちこちに流れる清らかな水(筆者撮影)
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