「敗者復活」にも人気殺到"令和の就活"に異変 「お祈りメール」の学生救済スカウトも登場

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「(面接官との相性や主観に左右されることがある)日本の面接は属人性が高いと言われるが、海外では資質を定量化して評価するのは当たり前。この採用メソッドをAIに落とし込んだ」(山﨑氏)

プランは新卒・中途採用、昇格試験向きのスタンダードプラン(1件5000円)と派遣・アルバイト向きのライトプラン(1件1000円)の2つ。導入社数は2024年8月に600社を突破した。うち95%ほどが新卒採用での導入で、ホリプロ、千葉興業銀行、ウシオ電機などが導入している。

面接にかかる業務負荷を削減できるだけでなく、「チームワーク型」「個性型」など人材のタイプも把握できるため、入社後の配属や面談に生かすことも可能だ。

実際に導入企業からは「口下手だけどじっくり話を聞けばきちんとした考えを持ち、自分の言葉で話すことができる候補者をしっかりと見極められた」「同僚との相性、どんな上司のもとだと大きく成長するのかなど、その人が最も力を発揮できるような配属について(SHaiNから納品された)面接評価レポートの活用を考えていきたい」という声が上がっている。

不採用の学生を応援

久保駿貴CEOは1997年生まれ、兵庫県明石市出身。関西大学から2019年岡山大学理学部に編入。関大在学中からABABA共同代表の中井達也氏とともに複数の事業を立ち上げ。2つの事業に失敗した後、2020年11月にABABAリリース。現在は岡山大学大学院に在学中(写真:ABABA)

「お祈りメール」。選考で不合格となった学生に対して企業が「今後のご活躍をお祈りします」の一文で締めくくるメールを送ることを新卒採用の世界ではこう呼ぶ。

ここに目を付けたのが2020年創業の岡山大学発のベンチャー、ABABA(アババ)だ。

社名の由来とサービス内容は、創業者である久保駿貴CEOが構想した。久保CEOの友人が広告代理店の電通の最終面接で不合格になった際、「あばば……!」といった感情を表現する絵文字入りのLINEが届き、うつ状態になってしまったのがきっかけとなった。

「ほかの企業も欲しがる優秀な人材に違いないのに、求人が少ない時期になっていた。最終面接に至るまでの過程を評価し、不採用のお祈りメールを応援のエールに変える仕組みを作りたいと思った」(久保CEO)

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