「敗者復活」にも人気殺到"令和の就活"に異変 「お祈りメール」の学生救済スカウトも登場

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ABABAは最終面接落ちの学生と、企業を結びつけるプラットフォーム。企業は登録済みの学生のデータベースからめぼしい人材をスカウトする。最終面接まで進んだという他企業のお墨付きがあるため、選考フローの一部がカットされるなど優遇が受けられる。

学生の登録は無料。「就活生の1割近くにあたる年間4万人ほどが登録する」(久保CEO)。導入企業にかかるのは初期費用10万円と採用成果報酬65万円だ。鹿島建設、NTTドコモ、サイバーエージェントなど各業界の大手企業も多く、1850社(2025年9月末時点)が導入している。

内定式後に就活再開も

中には、内定式を経て「何か違う」と就活を再開する学生もいるという。企業側に対しても「『どういった企業の最終までいった人が欲しいですか』『内定を出したときに逃げられる先の企業はどこですか』と聞き、『だったらこういう検索をしてアプローチをしましょう』と提案する」(久保CEO)と、よりよいマッチングを求める学生、企業双方にサービスが刺さっているようだ。

リクルートの就職みらい研究所によれば、この10月の内定式に臨んだ学生から「自分の就職先選択が本当に合っていたのか、また気持ちが揺らいできた」「配属が不安」という声も聞かれたという。ファーストキャリアを重視する学生の心をつかむため、採用手法の進化と多様化はいっそう進んでいきそうだ。

常盤 有未 東洋経済 記者

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ときわ ゆうみ / Yuumi Tokiwa

これまでに自動車タイヤ・部品、トラック、輸入車、楽器、スポーツ・アウトドア、コンビニ、外食、通販、美容家電業界を担当。

現在は『週刊東洋経済』編集部で特集の企画・編集を担当するとともに教育業界などを取材。週刊東洋経済臨時増刊『本当に強い大学』編集長。趣味はサッカー、ラーメン研究。休日はダンスフィットネス、フットサルにいそしむ。

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