日本で人気「iPad mini」3年ぶり新モデルの注目点 A17 Pro搭載で手頃な価格を実現、日本市場で根強い人気の理由

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ホームボタンがTouch IDを兼ねる構造。ボリュームボタンも上面にある(筆者撮影

ちなみに、前モデルは『iPad mini(第6世代)』と呼ばれていたが、アップルの命名ルールが変わり、本モデルは『iPad mini(第7世代)』ではなく、『iPad mini(A17 Pro)』と、チップセットの名を冠して呼ばれる。これは、『iPad Pro(M4)』から命名ルールが変わったということだが、『iPad mini(第6世代)』と『iPad mini(A17 Pro)』と『iPad Pro(M4)』の、どれが新しいのか分かりにくく、混乱を招きそうだ。

なお、A17 ProはApple Intelligenceを利用できる最低限度のスペックだ。iPad miniも晴れてApple Intelligence対応となったわけだ。

Apple Intelligenceでは、まず最初にSiriが非常に賢くなるほか、文章のサマライズやリライトなどの機能が利用できる。近々公開されるiPadOS 18.1でまずアメリカ英語環境から公開される(筆者撮影)

といっても日本でのApple Intelligence利用開始は2025年ということなので、まだしばらくは使えないのだが、MacはMシリーズチップを搭載していればオーケー、iPhoneは15 Pro以降は対応。iPadでApple Intelligenceに対応しない現行モデルは、スタンダードモデルのiPad(第10世代)のみだ。

このiPad mini(A17 Pro)は、最安モデルが7万8800円なので、現時点では最も安くApple Intelligenceを使えるモデルということになる。そういう意味でもリーズナブルなモデルということができるだろう。

モデルチェンジのサイクルが長めのmini

ちょっと歴史を遡ってみると、iPad miniは2012年に初代が登場。以降、標準モデルやAirのスペックを8~8.3インチのディスプレイのコンパクトボディーに押し込む手法で、製品化され続けている。

第4世代までは毎年モデルチェンジされていたが、以降は第5世代が4年後、第6世代が2年後、このiPad mini(A17 Pro)が3年後と、間隔をあけて発売されている。ほかのiPadほど、販売台数が出るわけでも利益率が高いわけでもないので、発売間隔を広げることで、開発コストを下げていると思われる。

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