ちんばたのメニューには「ハーフ」もあり、そちらを注文している人も多かったが、それもうなずけるサイズ感だ。
食べると、分厚くはないので食べやすい。ただのデカいカツと思っていたが、しっかりと味が付いていてご飯が進む。味噌豚は炭火の風味と、こちらも味噌の味がしっかりしていて、飽きない。
さっきも書いたが、まさか秩父の味を所沢で食べられるとは。ただ、秩父は西武鉄道が沿線で有する一大観光地。その味を、はるか手前の所沢で食べられるとなっては、秩父まで行く人が減ってしまうのではないか――というのは、秩父の魅力を考えると、さすがに杞憂すぎるか。
フォーは打って変わってシンプル。もちろん独特の味わいではあるが、味噌と油のインパクトを食らった口をすっきりさせてくれる。
パクチーにネギ、ニラの食感を楽しみながら、柔らかめなフォーを味わっていく。時折トッピングを加えれば何度も味変できる。牛肉のフォー1本勝負ながら、複数の楽しみ方があり何度でも食べたいと思える。
わらじカツの油に押されつつも、何とか完食。時刻は午後2時過ぎ、もうおやつどきに近い時間帯だが席を探す人の数が絶えないので足早に席を立つ。なおカウンター席はコンセント・USB差込口があり充電できるとともに、施設のWi-Fiも使える。
朝はサブウェイ、昼はフォーを食べ、午前の仕事が一段落すれば映画で一呼吸を入れ、おやつにくりこ庵のたい焼き、夜は味噌豚丼とウイスキー……といった形で、1日中だらだらできるのではないか。
変化し、魅力を増す街・所沢
それにしても、久しぶりに訪れた所沢は、かなり変化していた。
駅だけでなく周辺を歩いても、ちょっとした路地に洒落た店が結構営業しているし、ちょっと足を延ばせば「ところざわサクラタウン」があったり、航空公園があったり文化も緑も充実している。
「ダサイタマのベッドタウン」というイメージも、すっかり過去のもの。まごうことない、おしゃれなリビングタウンだと感じる1日だった。
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