「夜型の人」が朝スッキリ目ざめるルーティン3つ 体内時計は自分で簡単にコントロールできる

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自分が朝弱いことにコンプレックスを抱いていたBさんは、あるとき一念発起して朝型人間になることを決意。Aさんを真似て6時起床を習慣にしようと考えました。ところがあえなく挫折。いったん6時に目覚めることはできるのですが、頭も働かず体も動かず、全く使いものになりません。

それもそのはず。AさんとBさんでは、そもそも活動ホルモンであるコルチゾールを最大分泌する時間が、2時間ずれているからです。

ゆえにAさんは朝6時に最大分泌に達しますが、Bさんの場合は長年の習慣で2時間遅れの朝8時となってしまいます。Bさんが理想の起床時刻とした朝6時は、まだ「コルチゾールの量は少ない状態=体が目覚める準備ができていない状態」ということになるのです。つまりAさんとBさんとでは、体内時計に2時間のズレがあるということになります。

体内時計は自分でコントロールできる!

では、夜型の人が体内時計を朝型に変えることはできるのでしょうか。結論から言うと、やろうと思えば誰でもできます。きちんと段取りを踏んでトレーニングしていけば、ほとんどの方が朝型になるのです。

と言うのも体内時計は、自分で動かすことができるからです。まずはそのことをしっかり心に留めておいてください。

たとえば旅行で時差のあるところに行ったとき、最初のうちは辛いですがそのうち慣れてきますよね。これは人間の体内時計は、環境によって合わせる仕組みが備わっているからです。体内時計を自分でコントロールするには、少しずつ時間をずらしていくのがポイントです。

私がおすすめしているのは、30分ずつ早めていく方法。30分というと大した時間ではないように感じられるかもしれませんが、実際にやってみると意外に苦戦するかもしれません。中には2〜3日やってみて、「やっぱり自分には無理」と挫折する人がいますが、それはいくらなんでもあきらめが早すぎです。まずは、1週間は続けるようにしましょう。

挫折する人は決まって「やっぱり自分は夜型みたいで、朝は使い物になりません」と言います。でも安心してください。それはごく当たり前のこと。人間の体はそういうふうにできているものなんです。「夜型だから朝動けない」というわけではありません。

起床時間を早めるということは、自分の体内時計に逆らったことをやろうとしているわけです。体温も活動ホルモンであるコルチゾールも、いちばん低い状態、つまり1日でいちばんパフォーマンスの低い時間に無理やり起きることになるので、使い物になるはずがありません。

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