"老化のあるある"を克服「適材適所」の筋トレ3選 医師が考案した「1回30秒」の簡単エクササイズ
実際に患者さんを診察するときにもそうしていますが、どの筋肉が弱っているからこうなるのか、それらを防ぐためにはどんな筋トレが必要なのかをお伝えします。
フィットネストレーナーとしての知識があるおかげで、単に「関節を守るために、体重を落としたほうがいいですね」と言うだけでなく、「こうすると体重管理ができますよ」とか、「この部分の筋肉を強化するために、この運動をやってください」と具体的に示すことができるのは私の強みだと自負しています。
以下にご紹介する筋トレは、私が日常、患者さんと接してよく聞くお悩みと、その解決法として、だれもができそうな種目を選びました。どれも1回30秒しかやりません。
"段差でつまずく"なら「つま先上げ」でスネを鍛える
・街を歩いていて、ちょっとした段差でつまずく
・階段の段差を見誤って、つま先が引っかかって転びそうになる
危うく転倒しそうになると「誰かに見られていたかな?」なんて恥ずかしくなって、思わず周りをキョロキョロ見渡してしまいますよね。
つまずきや転倒は加齢とともに増えてきますが、若い方であっても疲れていると起こりやすくなります。そして、運が悪いと骨折などの大けがにつながりかねない重大な事象です。
原因は大きく2つあり、1つは大腰筋が衰えることで足が高く持ち上げられず、すり足になることです。そして、もう1つは、前脛骨筋と呼ばれるスネの骨(脛骨)の外側に位置する筋肉の衰えです。
前脛骨筋は、つま先を持ち上げたり、足首の動きを安定させたりする働きを持ちます。
ここの筋力が低下すると、足首が安定せずに歩きにくさを感じ、歩く姿勢も悪くなります。足も疲れやすくなるので、長い時間続けて歩くことが難しく、ねんざや転倒のリスクが高まります。
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