"老化のあるある"を克服「適材適所」の筋トレ3選 医師が考案した「1回30秒」の簡単エクササイズ

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そんな方は、必ず壁の前で行い、バランスをくずしそうになったら両手で体を支えてください。

“立ち上がるのが大変”なら「ランジ」で体を安定させる

●こんな方に

・何かにつかまらないと、立ち上がれない

・立ち上がるときに、バランスをくずして尻もちをついた

これらは下半身の筋力低下の典型的な症状です。

●原因は大腿四頭筋・大臀筋・ハムストリングス・脊柱起立筋・腹筋の衰え

立ち上がるときに働く筋肉は、実に多岐にわたります。大腿四頭筋(ももの前側の筋肉)、大臀筋(お尻の筋肉)、ハムストリングス(もも裏)、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん/背中の下部の筋肉)、腹筋(おなかまわりの筋肉)などの筋力が必要とされます。

●「ランジ」を30秒間でくり返す

そこでおすすめしたいのが、大腿四頭筋、大臀筋、ハムストリングスといった下半身の主要な3つの筋肉に加えて、体を安定させる脊柱起立筋や腹筋も鍛えることができる「ランジ」です(*ページ下部のイラスト参照)。

『30秒で体力がつく スゴイもも上げ』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ランジは、下肢を鍛える代表的な筋トレのメニューです。

両足は肩幅程度に開き、背すじを伸ばして立ちます。上体をまっすぐにしたまま、片方の足を斜めに1歩前に出して股関節とひざを曲げていきます。ひざが90度になるくらいまで曲げたらゆっくりと元の姿勢に戻ります。

上半身をまっすぐにしたまま、しっかりと腰を落とすことで筋トレ効果が高まります。バランスがとりづらい場合は、壁などで体を支えて行っても問題ありません。

上体を前に倒すやり方もありますが、背中が丸まる原因になるので、あえて「上半身をまっすぐにしたまま」としました。

足を1歩前に出す幅で運動の強度が変わり、幅が大きいほど強度が強くなります。

(出所:『30秒で体力がつく スゴイもも上げ』より)

※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

吉原 潔 整形外科専門医・フィットネストレーナー

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よしはら きよし / Kiyoshi Yoshihara

医学博士。アレックス脊椎クリニック院長。日本医科大学卒業後、同大学整形外科入局。帝京大学医学部附属溝口病院整形外科講師、三軒茶屋第一病院整形外科部長を経て、2017年より現職。日本整形外科学会専門医、日整会内視鏡下手術・技術認定医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)公認パーソナルフィットネストレーナー、食生活アドバイザー。運動療法や筋力トレーニングにも精通した医師として、多角的な診療に定評がある。トレーナーとしての信条は「ケガをしないトレーニング方法を指導すること」。50歳を過ぎてから筋トレでメタボ体形を脱し、ボディコンテストに出場、受賞歴多数。

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