「上司がめっちゃ優しくて…だから辞めました」 「最近の若手は厳しくすると辞める」に潜むワナ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

中でも「若手:上位【期待のホープ】」の離職は会社にとって大きな痛手となるものであり、よく相談が来るところです。そこで今回はこのカテゴリーの方によく見られるニーズと離職の原因と対応についてお伝えします。

このカテゴリーの人は、向上心が高く、仕事に対する意欲も旺盛であり、仕事を通じて力をつけていきたいという20代の新人や若手です。

このカテゴリーの人は成長欲求が強いため、成長欲求が満たされないことによる離職が多い傾向にあります。

成長欲求とは、能力を伸ばしたい、苦手を克服したい、創造的・生産的でありたい、自分の可能性を追求したいという欲求です。

20代の人はプライベートを大事にしたいから残業したくない、業務量はほどほどにしてほしいという方が多いですが、このカテゴリーの人は、成長欲求が強く、たくさん業務をこなして早く力をつけたいという方も少なくありません。

そして、成長しないまま歳をとることに焦りを覚え、業務を通じて成長している実感が得られなかったり、仕事がマンネリ化したりすると、それが離職の原因となります。

「残業をさせてもらえないことがいちばんつらかった」

前の会社は残業させてもらえなかったのがいちばんつらかったですね。
早く力をつけたかったので、深夜まで残業するほど仕事したかったんですが、17時30分になったら強制的に全員帰る感じで、特に若手の業務量は軽めでしたね。
でも、大学の同期は毎日残業するほど多くの仕事を任せてもらってたり、業務時間後や土日は副業していたり、起業して土日もずっと働いていたり、すごいスピードで成長しているので、自分だけ取り残されている感じがしていました。
それで転職しました。いまの会社は残業しても終わらないほど仕事を任せてくれるので、かなり大変ですが、でもとてもやりがいを感じてます。
K氏(元大手メーカー、26歳)

大手メーカーに勤めていた26歳のK氏は、上記のように業務量が足りないという理由から中小企業に転職しました。そして、いまはかなり多くの業務を担当できていることに満足して働いています。

次ページ業務後の時間を持て余すことが本当につらかった
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事